先日、絵画サークルの方々と久しぶりに能古島アイランド・パークにスケッチに行きました。
私も能古島には時々スケッチに行くのですが、アイランド・パークまで足を伸ばしたのは、十数年ぶりのことでした。
「福岡も桜の開花」のニュースと久しぶりの青空につられて、心ウキウキ、スケッチ道具をかかえてやってきたのです。
目にも鮮やかな菜の花畑の向こうに満開間近の桜があり、その先に博多湾と玄界灘の青い海。
見ているだけですぐにスケッチ・モードに入ってしまいました。
建物のように形がはっきりしたものが殆どなかったので、下描きは簡単に済ませあとは絵の具で描きました。
快適に描いていましたが午前中は青空で暖かだったのに昼頃から次第に曇り、寒くなりました。北風も吹き始め、周りで弁当を広げていた家族連れもいつの間にか店じまい(笑)、私たちもそれに続きました。
遅めの昼食は名物の能古うどんで冷えた身体が温まりました。
「高い入場料を払ったのだから」と、食後も風が来ない町家通りのスケッチをして帰りました。

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私が美術関係に進もうと思ったのは高校二年生の時、地元の志免中学に赴任して来られた新進気鋭、池田正臣先生との出会いからです。
もちろん授業は一度も受けた事はありませんでしたが、休日になると先生が真剣に制作される姿を間近に見たり、一緒にスケッチに行って風景画に取り組む機会を重ねるたびに、美術の魅力に取り付かれてしまったのです。
先生は強烈な個性の持ち主で、書かれる文字もそうでしたけど、驚いたのが竹ペンによるスケッチでした。
その竹ペンも普通のペン先のような形に加工したものではなく、「スパッ」と斜めに切り落としたいわゆる新年の門松のような形でした。それに墨汁や製図インクを使ってスケッチをするのです。
簡単な構造だけにインクはスムーズに流れず、時には「ポタリ」と落ちることもありましたが、それも面白く武骨ではあっても力強い表現が出来ました。
この作品は昭和40年(1965年)、当時入院していた九大医学部整形外科の中庭をスケッチしたものです。
竹ペンは葦ペンのような繊細な表現は出来ないけれども、また違った力強い味があり、現在も時々使っています。
なお、池田先生の竹ペンの作品は、
糟屋郡篠栗町にあるギャラリーカフェ「ゆずりは」092-947-5775で見ることが出来ます。
阿蘇や九重などの彩色作品もあり、どれも素敵です。
http://gcyuzuriha.web.fc2.com/index.html ←ここです。
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先日、市立高宮小学校の卒業式リハーサルに行きました。
セレモニーらしく静かに、そして整然と進み、呼びかけの中で私の図工の時間に関する言葉もありました。
その言葉を聞きながら、わずか一年間の限られた時間とはいえ、いろいろな授業の場面が思い出されました。
高学年で行ったスケッチ、それも校内ではなく天神中央公園から中州の出会い橋までの風景を題材として絵に描いた思い出。
エッシャーのだまし絵と天神コアビルのシンボルデザインの共通性に驚いたこと。
白描画の代表作である鳥獣戯画の模写をして線の面白さと共に墨の濃淡やかすれなどの体験をしたことなど、子どもたちが夢中で取り組んでいた様子を思い浮かべました。
教える側が内容を工夫し、情熱を持って授業をすれば子どもたちもそれに応えてくれました。
リハーサル後、子どもたち全員のメッセージ集をいただきました。
スケッチ作品、子どもたちの顔写真と共に授業での感想やメッセージが書かれていました。
「そうそう、君はレンガが素敵だね」といったら、最後まで張り切って描いた子。
「私が空と雲をこんなに描けたなんて信じられません、初めてです、うれしい!」と言ってた子。
「ぼくは定規を使うときれいに描けると思っていたけど、使わない方が生きたきれいな線が出来ることがわかりました」など、フリーハンドの線の美しさに気付いた子が大勢いて、うれしくなりました。
写真印刷など、担任の先生のサポートに感謝しながら何度も何度も読み返しています。
そのメッセージ集の表紙を紹介します。ご覧のように私の姿を若く描いてくれているのは子どもたちの優しさでしょう。
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