今年の夏の暑さは異常なほどです。
例年だったらお盆を過ぎると夜の風はいくぶんひんやりするのですが、今のところその気配がありません。
それでも居間から庭を見ると気持ちだけでも涼しい風景があります。
右の写真にあるように、アクリル屋根のベランダはブドウでいっぱいです。もちろん素人栽培なので袋もかけませんし、摘果もほんのわずかしかしないのですが、毎年おいしさを味わっています。
十年ほど前、園芸店で売れ残りの支柱がこわれた鉢植えのブドウが店の片隅にあるのを格安で買いました。
実もなく、「このブドウの種類は?」と店の人に聞きましたが、「たぶん巨峰じゃないかな」という、いい加減な答えでした。それでもベランダの日覆いになればと思って買ってきたのです。水やりが面倒なので地植えにしましたが、数年後から実を付け始めました。
「甲斐路かな?」「いや、ピオーネかも」「やっぱり巨峰だろう」なんて未だにはっきりしないのです。
子どもが小さかった頃は家族そろってベランダでBBQをしながら手を伸ばして食べていました。
昨年頃からヒヨドリがこのブドウを見つけて時々やってくるようになりましたが、今年はつがいで何度もやってきて我が物顔で食い荒らすのでネットで被いました。
「鬱陶しくなるのでは」と思いましたが、そんなに暗くもならず、ミント・カラーのレースのようで、そのフィルター越しの庭をそれなりに楽しんでいます。
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モンゴルから日本に留学中のボロルマーさんから、このほど二冊の絵本が送られてきましたので、そのうちの一冊をご紹介します。
日本では昔から「月にはウサギがいる」といわれていましたが、モンゴルでは「月には女の子がいる」と言われているそうです。
ボロルマーさんは現在、いわばモンゴルと日本という二つの文化を経験しているわけですから、留学中の文教大学の先生の勧めもあり、二つの話を一冊の絵本にまとめるというユニークな試みをしました。
だからこの絵本は表紙が両方にあり、右から読めば日本風の絵本、左から読めばモンゴル風のお話になっています。
最後は真ん中で一緒になるわけですが、違和感なくつながると言うところがこの絵本の面白さです。
絵本の中にはいろいろな動物が出てくるのですがなんとなくそれぞれの文化の雰囲気になっているところが楽しさを感じます。
私の説明はこのくらいにして、ぜひ実物をご覧いただいてこの絵本の面白さをお楽しみいただきたいと思います。
発行は 142-0064 東京都品川区旗の台3-2-17
文教大学出版事業部 TEL. 03-3783-5511
なお、ボロルマーさんのことについては私のホームページのプロフィールのページに載っています。


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福岡市の中心部には近代的なビルが増えてきましたが、その中にあって赤煉瓦文化館が昔の面影を残しています。
赤煉瓦文化館は旧日本生命ビルなのですが、30年ほど前、すぐ近くの西中洲にもうひとつ、右の絵のようなクラシック建築の大同生命ビルという建物がありました。
現在のアクロス福岡が旧福岡県庁で、大同生命ビルは川を挟んですぐ横に並んで建っていました。ドーム屋根の塔があり、やや黄色味を帯びたレンガで造られた美しい建物でした。
1979年の夏の終わり頃、当時は生活排水で濁っていた川の臭いとやぶ蚊に悩まされながらも建物のすばらしさに魅力を感じてスケッチしました。
さらにその隣は九州相互銀行の白い建物があり、柱頭にアカンサスの飾りが付いたコリント式の優美な円柱が印象的でした。
旧県庁の明治通りをはさんだ筋向いには、旧やまと生命ビルがありました。
下が交通公社になっていた小さなビルでしたが、目立たないながらも屋根にはギリシア様式のパルメット文様のアクロテリオン(アンテフィクサ)の飾りが付いていました。
残念ながらそれらの建物は殆どなくなり、現在はわずかに昭和通にあるイオニア式の円柱を持った日本銀行と、一時は教育庁として使われた県公会堂貴賓館が赤煉瓦文化館と共に残っているだけのようです。
大同生命は近代的な高層ビルとして建て替えられましたが、幸いなことに旧ビルは壊されることなく、八女グリンピアに移築されました。
まだ行ったことがないのですがいつか訪ねてスケッチしたいと思っています。
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