いま、福岡市美術館で企画展「大浦こころ・やわらかな圧力」展が開催中です。
この大浦こころさんはまだ私が若かった頃、福岡雙葉小学校の生徒でした。
一年生から六年生の卒業まで私の図工の授業を受け、クラブも美術クラブでした。
私はまだ駆け出しの教師でいたが、こころさんの美的センスには「小学生でもこんなに…」と感じることがたびたびでした。
また意外な一面もあり、校内のソフトボール大会では美術クラブ優勝の中心として活躍してくれましたし、雙葉中学校での部活はバレーボール部でした。
こころさんが小学校の頃はまだのんびりとした時代で、校外で行われるスケッチ大会には私はいつも美術クラブの子どもたちを引率して参加しましたし、彼女は友達と共に入賞の常連でした。
六年生の時は新聞社主催の「人間と住まいを考える」コンクールで全国の第一席に選ばれています。
どちらかといえば物静かな彼女の、どこからあのパワーが出てくるのだろうと思ってしまいます。
高卒後、美大に進学し美術への道に進みました。
その後の地道な努力の結果が今回の市美術館の企画展につながったのだと思います。
教えていた私をすでに追い越してしまいましたが、今後もますますの活躍を祈っています。
どうか多くの皆様にこの展覧会をご覧いただきたいと思いますし、市美術館発行のエスプラナード1月号(vol.162)をご覧ください。
なお、会期は1月5日~3月27日までで、二階の常設展会場で行われています。
会期中、ギャラリートークなども数回予定されています。
福岡市美術館は TEL. 092-714-6051です。