2011年03月

2011年3月1日

 今年は福岡市内の4つの市立学校に年間を通して図工の授業に行っています。
 おもに絵画を中心とした指導ですが、自分で授業をやり、子どもたちにも担任の先生にも図工の面白さや指導の方法を「なるほど!」と納得していただかなければいけないというプレッシャーが多い仕事です。
 例えば、石やコンクリートを塗る時、「白と黒を混ぜた灰色だけじゃないところもあるよ」と気付かせ、補色の混合でも似た色ができるし、シミやさびなどを表すための工夫の話をします。そんな時サンプルになる絵があると便利です。
 雙葉小勤務のころには階段の踊り場や図工室の入り口に私の大きな作品が何枚も飾っていたので、パレットを持って確かめに行く子どもがいました。
 それらの絵も含め私が学生の頃から描いてきた50号~100号の油絵がまだ家の倉庫に60点ほど入っています。
 先日、私が訪問している学校に「必要でしたら差し上げますよ」と、作品リストと共に提案しました。
 すると、次々に希望をいただき、十数点が売約(笑)済みになりました。
 このところ「せっかくお嫁入りするのだから」と、傷んだ箇所の補修から描き加えまで、個展のための作品の合間にやっています。
 子どもたちが光と影や、水の表現など、スケッチで役立てばいいなと思いながら描いています。