クリスマスまで、あと一週間ほどになりましした。
子どもの頃からクリスマスと言えばサンタクロースと共にクリスマスツリーが頭に浮かびました。
25年ほど前の冬、フランス、スペインなどの国に行きました。クリスマスはすでに終わっていましたが、町の通りにはクリスマスの飾りやイルミネーションがきれいでした。
ただ意外だったのは、クリスマスツリーよりもキリストが馬小屋で生まれる場面がジオラマ風に作られたものが町の広場やショーウインドーに飾られているのが目立ったことでした。
子どもたちや家族連れがそれらを覗き込み、指さしながら話合っていました。
ある時、フランスの友人サンドリーヌさんの家族から、「クリスマスプレゼントに何が欲しいですか?」と尋ねる手紙が来ました。そこで私が「できれば馬小屋の場面の人形が欲しい」と返事をしました。
そして、その年のプレゼンとしてに本当にそれが送られてきました。陶器製の人形で作られていてとてもコンパクトでかわいいものでした。
手紙には「これはプロバンスのサントン人形で、全体をクレーシュ(creche)と言います」 と、書かれていました。
とりあえず、ありあわせの材料で馬小屋を作りましたが、翌年にフランスから馬小屋が送られてきて、人形を配置すると、とても素敵なキリスト降誕のクレーシュが出来ました。
大きさはコンパクトですべてを配置してもA-4程度の大きさなので、飾り棚のガラスケースの中に写真のように今も飾っています。
今年の9月にプロバンスを訪問したのでショーウインドーを探しましたが、シーズンオフだったせいか目立つのはセミの飾りばかりで、クレーシュを見つけることが出来ませんでした。