2012年5月12日
4月下旬、スペインのアンダルシア地方にスケッチに行ってきました。
約9日間の滞在でしたが、天気にも恵まれ、快適なスケッチができました。
モンテフリオからロンダに移動の途中、草原の中の小高い丘の上に白い鳥が羽を広げたような美しい街が見えてきました。そこがオルベラという街でした。
そのパノラマ風景のスケッチをするか、それとも街の中に入ってスケッチをするか迷いましたが、私の好きな路地風景があることを期待して街の中に行きました。
ところが、街並みは真っ白で路地も直線道路が多く、おまけに駐車の車が多くてスケッチしたい場所が見つかりません。
「こんなはずでは…」と、やや後悔しつつ汗を拭きながら歩き回りました。
坂の途中の曲がり角で、「いまいち」と思いながらも時間も限られているので何とか絵になりそうなところを決めました。
構図のアングルを決めるために私がスケッチブックを持ってしゃがんだり移動している様子を家の前を掃除している女性が見てましたが、私のところに来て「こっちにもっときれいで教会が見えるところがあるよ」と教えてくれました。
私が「ここから遠いの?」と聞くと、「すぐ近くよ」と言いながら案内してくれました。
カーブした道を少し上ると、私にとっては本当に胸が高鳴る風景がありました。
路地の先にはこの町にシンボルともいえる教会があったのです。