2012年8月27日
新聞を見ていたら内閣府発表の「国民生活に関する世論調査」によると、今後の生活で「心の豊かさ」に重きを置きたいと考える人が「物の豊かさ」の二倍、つまり64%にもなったそうです。
1980年ごろはほとんど同数だったのに年々差が開き始め、このようになったとのことでした。
もちろん、物の豊かさを否定はできないけれども、成熟した社会、民度が高い国にしていくためには心の豊かさを大切にしなければいけないと思いました。
そんなことを考えながら、我が家の壁にかけている壁飾りをふと見上げてしまいました。
この壁飾りは、私が30台半ばで現在の家を新築した時に、同僚のアグネス先生にいただいたものです。
先生は以前、オーストラリアの学校に勤務されていたそうで、現地での生活ぶりを楽しく話してくれました。そしてオーストラリアの友人に頼んでこの壁飾りを送ってもらったそうです。
「家は石やレンガで(日本だったら木でしょうね)出来ているけれども、家庭は愛で出来てるってわけね。」と、プレゼントの時にそう話してくれました。
当時は私もまだ若く住宅ロ-ンの払いに苦しみながらも、子どもが生まれ家族が増えていく時にこの言葉は心の支えになった思い出があります。
数年前、アグネス先生は帰天されましたが、このすてきな言葉の壁飾りを見ていると先生のことやその頃のことを思い出します。