2014年8月19日
今年の6月、イタリアのスケッチツアーに参加しました。
最初はトスカーナ地方のシエナで滞在してスケッチをしました。
次の目的地であるリヴィエラのサンタ・マルゲリータに移動する際、まずシエナのすぐ近くにあるサン・ジミニャーノでスケッチすることになりました。
塔の街と言われるサン・ジミニャーノも街の中に入ると塔全体が見えないので、少し離れた場所から街全体のスケッチをすることになりました。
田舎道を下っていくとオリーブ畑越しに見事な塔の街が見えました。
ところが当日は晴天で6月とは思えないほどの暑さ、日陰を探すのも一苦労でした。
ありがたいことに近くには何軒かアグリツーリズモがあり、感じの良さそうな一軒をリーダの方が交渉してくれました。
いわば民宿農家というのか庭に花や木々が茂り、日除けのテントやテーブルまであります。
街もよく見え、ドリンクや軽食まで楽しみながら快適にスケッチが出来ました。
でも庭をよく見るとフェンスにからまったバラの花。クラシック調のポンプ、レンガの小屋に手押し車など、私はそれら小道具に目を奪われてしまいました。
そんなわけでみんなで塔の街を描きに来たのに、私だけは目的外の「庭のスケッチ」をしてしまいました。
もちろん日陰はなく、炎天下で描く破目になりました。
おかげで腕は日焼けで赤黒くなりましたが、手首に何本かの白い線が残りました。
理由は、鉛筆や筆を立てて使うために手首を起こしてスケッチするので、そのしわの中は日焼けをしなかったのでした。