8年ほど前、南フランスのマントンを訪れた時、みやげ物店にはどこでもセミのグッズが多いことに気付きました。
大きいものは掛け時計から、花瓶、マグネット付きの飾り、ブローチ、せっけんなどもあり、セミを使ったグッズの多さに圧倒されました。
最近、マルティーグ、ルシヨン、ボニューなどでも見かけ、プロヴァンス地方名物みやげだということを知りましたし、プロヴァンス訪問のテレビの番組でもとりあげていました。
私たちの感覚からすれば、”セミはうるさい、暑苦しい”と思ってしまいがちですが、南フランスでは幸せのシンボルとか魔よけとなどと、いわば縁起物とされているようです。
そういえばヨーロッパの薬屋の看板には蛇が使われていて何でだろうと思ってしまいますが、これはギリシア神話のアスクレピオスの杖から来ているそうで、「えっ」と驚くことでも国や文化、習慣の違いでいろいろな考えがあることがわかり面白いなと思います。
写真の説明をします。
上の画像:フレグランス飾りというのか、吸水性のあるセラミックのようなもので出来ています。
ラベンダーの香りをしみこませてあり、壁に掛けると部屋に良い香りがします。
その横にあるのはセミの形のオリーブ石鹸です。
中の画像:マルティーグにある古い建物の外壁の上部、軒裏の隅木に大きな木製のセミの彫刻が取り付けられていました。
下の画像:ルシヨンにある雑貨店の女主人。後ろにセミの飾りが見えます。